必ずできるようになる!キックフリップのコツとやり方を徹底解説

2019年2月25日

メイクできるようになれば、初心者の域を脱したと言っても過言ではない、トリックキックフリップ。

今回はキックフリップが必ずできるようになる練習方法を、コツとともに徹底解説したいと思います!

キックフリップとは?

キックフリップとは、オーリーのように板を弾いた後に、前足の小指あたりで板を擦りぬくことによって、デッキを縦に一回転させる技です。縦回転系のトリックの最も基本的な技です。キックフリップを安定してメイクできるようになれば、スケボー中級者の仲間入りを果たしたといっても過言ではないでしょう。

キックフリップはオーリーが基盤となっているので、オーリーをメイクできることが必須です。オーリーが安定していれば、下記の手順に沿って練習することで5~10時間ほどでメイクできると思います。僕は2時間ノンストップでひたすらキックフリップ練習をする、というのを3日行って初メイクすることができました。もしオーリーが未完成の方は、まずオーリーの完成度をあげていきましょう。目安として、オーリーでペットボトルほどの高さを飛べるようになればキックフリップの練習を始めても良いと思います。

スタンス

キックフリップ のスタンスは、下の画像のようになります。

前足は、一番前にある2つのビスの右側あたりにつま先が来るように置きます。

後ろ足はオーリーと同じようにテールを真下に弾きやすい位置に置きます。

前足のスタンスは最初は画像のような位置がやりやすいと思いますが、慣れてきたらもっとオーリーのスタンスに近づけていく形になります。(高さを出すためです)

ただし、スタンスには個人差がありますので、上記のスタンスを目安にして、自分のやりやすい位置は探してみてください。

前足の位置の関係でバランスを取りづらいかもしれませんが、重心はできるだけデッキの真ん中に来るようにしましょう。

肩の向きは板と平行だと若干抜きづらいかもしれないので、気持ち前を向くような姿勢がいいかもしれません。

キックフリップの練習手順

こちらのオーリーの練習手順を紹介した記事でも述べましたが、トリックの練習は一つ一つの動作を分解して練習することが重要です。キックフリップは、後ろ足で弾いて、前足で擦りぬいて、重心のバランスを取って…と動作が複雑に絡み合ってできています。一度に完成形を目指しても感覚をつかむことは難しいので、動作を分解して、一つ一つ動作の感覚を着実につかんでいくことが上達するうえでとても重要です。

そのため、以下の手順を飛ばしたりせず、一つ一つの手順で感覚をつかんでから次の手順に進むようにしてください。もし次の手順でうまくいかなければ、前の手順に戻ってもう一度感覚をつかむようにしましょう。これを守れば必ずキックフリップをメイクできるはずです!

手順①ノーズをひたすら前脚で擦る

まずは下の動画のように前足でノーズの先をひたすら擦り抜きましょう。

後ろ足はテールを踏んだままデッキを持ち上げます。

だいたい下の画像に示した位置を、前足の小指のあたりで擦り抜く感じです。

前足で擦りぬく動作は、日常ではほとんどやらない動作なので、始めのうちはこの動作自体を行うことが難しいです。まだ筋肉を動かす神経が擦りぬく動作に慣れていないのです。

そのため、この手順においてシューズの側面を削ってしまう勢いでひたすらフリックし、前足で擦りぬく感覚を覚え込ませます。

ちなみに、キックフリップの練習ではかなりシューズが消耗するので、練習前にシューグーをべったり塗っておくのがおすすめです。

また、靴紐がすぐ切れるので、ベルクロタイプのシューズスリッポンを使うのもありです。

靴紐タイプのシューズを使っている方はこちらの記事で紹介したオーリーガードを自作するのがおすすめです。

手順②フリップのみを練習する

次にフリップのみを練習していきます

まず、テールを後ろ足で弾き、デッキが浮き上がったタイミングでノーズを前足で擦りぬきます。

フリップさせたあとは板に乗りに行く必要はありません。

この時のフリップの感覚は、練習手順①で行ったフリップと同じようにするよう意識します。

フリップを行う時のポイントは、前脚を地面と平行に抜くということと、ノーズのどのあたりを前足で抜くかをしっかりと目で追いながらフリップするということです。デッキの擦りぬくポイントを石でこすって印をつけるなどして狙いやすくするのも良いでしょう。

この手順でしっかりとフリップ出来なければ、キックフリップを完成させることは難しいので、安定してフリップできるようになるまで何度も繰り返し練習しましょう。

うまく擦りぬけない場合は手順①に戻ってもう一度擦りぬく動作を覚えてください。また、下のフリップできないあるあるを参考にしてみてください。

フリップできないあるある①: 板が前足に絡まってしまう

うまくフリップできないときにありがちなこととして、スパッと前足を抜ききれず足に板が絡まってしまうということがあります。

その様な状態になっている時は、一度手順①を行い、感覚をつかみます。その後、こちらの手順に戻って、少し大袈裟なくらい思いっきり前脚を擦りきってみましょう。そうするとうまく回せることが多いです。意外と自分が思ってるよりも大げさにやるくらいの方がちょうど良かったりします。

フリップできないあるある②: 板がロケットのように上を向く

これは前脚を抜く時に上方向に抜いてしまっていることが原因となります。前足を抜いた後にデッキができるだけ平行になるようにするためには、地面と平行に前足をする必要があります。そうすることによってテールを上に上げることができます。

あるいは、擦りぬく方向が横すぎる場合があります。その場合は、もう少し縦(前)方向に擦るように調整してみてください。

フリップできないあるある③: 板が横や斜めを向いて回転してしまう

これは前脚でノーズをする時の位置がずれていることが原因です。

そのため、あらかじめノーズのどの辺りをするか意識してそのポイントを狙って前足でスリに行きましょう。

そして、前足で擦りきるまでしっかりと見ておくことが重要です。

ノーズの擦る位置を石でこするなどしてわかりやすくするのもオススメです。

また、テールを弾く時の後ろ足の弾き方がおかしい場合があるので、その場合は真下に弾くように意識しましょう。

フリップできないあるある④: 板が回りきらない

これもノーズの擦る位置がずれているということが主な原因です。

大抵真ん中に近いあたりをすってしまっているので、少し端の方をする意識をしましょう。

先程も述べましたが、前足でノーズをする時にどこを擦るかをしっかりと見ることが大事です。

また前足でいたを抜く勢いが足りていない場合もあるので少し思い切って前足を抜いてみるのもありです。

手順③フリップした後に前足でキャッチする

ここではフリップしたデッキを前足のみでキャッチします。後ろ足はテールを弾いた後は地面に下ろして構いません。

これは手順②ができるようになっていれば、比較的簡単にできると思います。

注意点として、フリップした後の前足にデッキが絡まるということが起こりやすくなるので、しっかりと前足で抜ききってからキャッチしに行くように気をつけてください。

この手順で安定して出来るだけ平行に板をフリップすることができるようになったら、次は両足でデッキに乗りに行きます。

ここで、、後ろ足だけをのせる練習はやらないようにしましょう。なぜなら、後ろ足キャッチの練習をしてしまうと、前足の抜き方に変な癖がついてしまうことが多いからです。前足を真下に抜くようなダサいキックフリップの癖がついてしまいます。

手順④両足で乗りに行く

前足キャッチができるようになったら、いよいよ両足で乗りに行きます。

僕は止まったまま練習しましたが、進みながらやる方がやりやすいと感じる方は進みながらでも構いません。

ここでまず第一に重要なことが度胸です。自分は絶対に乗れるんだという強い確信を持って乗りに行きましょう。

乗りに行くのが怖い場合は、最初は何かに捕まって練習するのがオススメです。コケる恐れはありませんし、板を回して乗りに行く感覚、そして乗った時の感触を覚えることができます。

手順③での感覚がまだ残っているかもしれないので、テールを弾いた後ろ足はできるだけ膝を曲げてしっかりと上に上げるようにします。

イメージとしては板の上でしっかりと両足でジャンプをするイメージです。

後ろ足に体重が行き過ぎて後ろ足でジャンプするような形になってしまうことがありますが、両足でしっかりと踏ん張ってジャンプしましょう。ジャンプのついでに後ろ足で板を弾き、弾いた後はしっかりと後ろ足もあげます。

両足でジャンプをしつつ、前足をノーズの狙った方向に抜くようにしましょう。

このとき、テールの弾きがおろそかにならないように、しっかりと後ろ足でテールを弾くということも同時に意識しましょう。

ここで、とっておきのキックフリップのコツをお教えします。

それは、腕を思い切り背中側に振り上げるということです。重心を板の上で安定させるために非常に有効な方法です。

また、しっかりと上半身を上に持ち上げることができるので、下半身に余裕ができ、フリップもしやすくなります。

重心が安定し、上半身が上に持ち上がる理由はこちらの記事: 【オーリーのコツ】安定したオーリーには上半身の動きが重要

で述べた通りですが、キックフリップでは特に両腕を背中側に思い切りあげることが有効に働くように思います。

僕は未だにキックフリップの調子が悪い時にはこれを意識することで改善することが多いので、非常にオススメできる方法です。

板に乗れないあるある①: 裏乗りしてしまう

裏乗りする方は、キックフリップのメイクまであと一歩のところまで来ています。板の真上に飛んで乗るということはできているので、後はしっかりとデッキを回転させるだけです。

まずはスタンスを見直してみましょう、最初のうちは前足はできるだけノーズの先端に近く、そして浅い位置におくと抜きやすいです。

また、少し上半身を開いて板に乗るようにすると、回しやすくなる場合があります。

なお、ここでも腕を背中側に思いきり振り上げるようにしてジャンプするということが非常に有効です。

板に乗れないあるある②: 板が飛んでいってしまう

これはちゃんとフリップできていないので、手順②までをしっかりとできるように練習しておきましょう。

板に乗れないあるある③:板からはみでて着地してしまう

これは重心が板からずれているために起こってしまうことが多いです。

そのため、重心を背中の真上にするか、あるいは少し背中側にジャンプするようにすると乗れるようになることが多いです。

手順⑤進みながらのキックフリップを練習する

キックフリップを何度かメイクできるようになったら、早い段階で少しずつ進みながらキックフリップする練習をしましょう。

なぜなら、進みながらキックフリップを練習する方があまり余計な力が入らず、また、あまり余計なことを考えずに、キックフリップに取り組むことができるためにより体に覚え込ませやすいからです。

前足の抜き方など重要な箇所のみを集中的に意識してキックフリップに取り組むことができます。

足元を見すぎると頭が下がってしまい、メイクしづらくなるのでここではあまり見すぎることなくキックフリップできるようにがんばりましょう。

手順⑥物越えする

ここからはキックフリップの完成度を高めていく段階です。

オーリーと同じですが、最初は線などの高さのないものを超える練習から始めます。

そこから、木の枝、横に倒したペットボトル、空き缶、立てたペットボトル、という風に少しずつ物越えの高さを増していくようにしましょう。

キックフリップ の高さを出すためには、前足のスタンスを少しずつオーリーに近づけていくのが良いでしょう。

そうすることによってデッキを平行にするための力が伝わりやすくなります。

ただ、あまりオーリーに近づけすぎるとフリップしなくなるので、最終的に前足のつま先が板の側面から1〜2センチ中にあるくらいになるのがいいの思います。

スタンスの位置と前足で抜くノーズのポイントは、微調整を繰り返してキックフリップ しやすく、高さを出しやすい位置を見つけるようにしてみてください。

また、後ろ足でしっかりと板を弾くのも疎かになりがちなので、バチっときれいな音が鳴るくらい弾くことを意識しましょう。

動画でキックフリップのイメトレをしよう

こちらの記事でも述べた通り、スケボーの練習において、イメトレは非常に効果的です。そこで今回奇麗なキックフリップの動画を集めてみました。下にある動画から、自分の好きなスタイルのキックフリップの動画を何度も何度も見てイメージを頭に刷り込みましょう。そしてそのイメージを自分の体で再現するようにして、キックフリップを練習してみてください。きっとキックフリップの感覚が掴みやすくなると思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

キックフリップは難しい技であるというイメージを持たれている方は多いと思いますが、今回ご紹介した練習方法のとおりにしっかりと感覚をつかんでいけばメイクすることは難しくないはずです。

練習したけど全然できない!という方は、おそらくどこかの手順での感覚を掴まないまま次の手順に進んでしまっていると思います。(あるいは練習時間が足りていないか…)

一つ一つ手順を踏むようにすれば必ずできるようになります。

オーリーがある程度できるようになった方は是非トライしてみてください!