【オーリーのコツ】安定したオーリーには上半身の動きが重要

2017年10月29日

オーリーでは足の動きはもちろんですが、上半身の動きも重要になってきます。

そこで、今回はオーリーをする際の上半身の動きに着目して解説していきたいと思います。

 理想的な上半身の動き

オーリーをする際、図のように両手を高く振り上げることが重要となります。

オーリーが上手い人は誰もがしっかりと両手を振り上げていると思います。

コツとしては、体の前や横ではなく、背中側に振り上げることです。

始めのうちは、思い切ってかなり大げさに振り上げるくらいがいいと思います。

では、この両手の振り上げがなぜ重要なのかということについて説明していきたいと思います。

 

上昇力

腕を思い切り振り上げることでそれが上昇力になり、体が持ち上がりやすくなります。すなわち、高く飛ぶことができるようになります。

平均的に人の腕の重さは両腕合わせて体重の約5~7%程度だといわれています。

体重50キロの人であれば、両腕でだいたい3キロ程度の重さがあるということになります。

3キロのものを上に振り上げることを考えるとそれだけでも結構な上昇力になりそうだと想像できますよね。

この腕の振り上げが速ければ速いほど上昇力になりますから、思い切り振り上げることが重要だということが分かります。

 

こちらは、2011にオーリーの高さで世界一になったAldrin Garaciaのオーリーハウツー動画です。

この動画の開始地点で、Aldrinは空へ飛ぶように両手を高く上げると言っています。

プロの感覚からしても、腕の振り上げは重要なんですね。

 

バランス

腕の振り上げの重要な役割のもう一つが、体のバランスを取るということです。

この図のように背中側へ両手を上げると、オーリーの頂点に達するときに重心がちょうどデッキの真上になるのでバランスを保つことができます。(青い丸が重心の位置)

 

しかし、両手を前にあげてしまうとこのように重心も前にずれてしまい、バランスを保つことが難しくなります。そのため、着地が汚くなったり足を踏み出してしまったりしてしまいます。

このように、両手を背中側に振り上げることによって体全体のバランスを保ち、安定したオーリーをすることができます。

 

最後に

以上のように、オーリーをする際の上半身の動きのポイントは、両腕を背中側に思い切り振り上げることです。

スケーターの中には、腕をあまり振り上げないオーリーのスタイルの方もいますが、初心者の方はまず基本となるオーリーをしっかりとできるようにすることが大切です。

また、腕の振り上げはいろいろなトリックで調子がでないときに意識してやってみると思った以上に安定することがあるので、やってみてください。(個人的な経験でいうとキックフリップの安定化に腕の振り上げを意識したことが大きく貢献しました)