オーリーの原理を徹底解説 -原理の理解でコツをつかむ

2017年10月17日

スケートボードのジャンプにあたるオーリー。

スケボーをするうえで基本となる技ですが、コツをつかむまで時間がかかり初心者の鬼門とも言われる技です。

このオーリーのコツをつかむには、なぜ足がくっついているわけでもないのにデッキが浮き上がりとぶことができるのか、その原理を理解することが重要です。

逆に理解していない状態で何となくHow to動画などを見て練習していても、適切に体を動かすことができず上達に時間がかかってしまいます。

そのため、効率的にオーリーを習得するには原理の理解がかかせません。

そこで、今回はオーリーの原理を物理的に考察し、徹底解説します!

 

オーリーの原理

まず断っておきますが、分かりやすく説明するために力学の表現に厳密にのっとった表現はしていないためご了承ください。

それでは早速説明していきたいと思います!

 

まずテールを弾く際、図のオレンジ矢印のようにデッキに対して力がかかります。

 

すると、てこの原理でノーズ側が持ち上がり、それに伴いデッキ全体の重心が上方へ移動します。

 

 

テールが地面にぶつかると、その反動によってさらにデッキの重心が上方へ移動しようとします。(作用反作用の法則です)

 

テールの反発を重心の上方への移動にまとめると、このようになります。

この重心が青い矢印方向へ移動する上昇力こそが、スケボーで上へ飛ぶための力になります。

テールを弾く力が強ければ強いほど、重心の移動スピードが上がることとテールの反発が大きくなることから、上方向への動きを大きくすることができ、オーリーを高くすることができます。

また、テールの反発が強ければ強いほど上昇力が大きくなります。そのため、テールの反発が強い新しいデッキを使うということもオーリーの高さを出すために重要です。

一方、デッキは灰色の矢印の方向へ回転するので、その回転を止める必要があります。

 

そこで、オレンジ矢印の力を加えることで左方向への動きと回転を相殺することができます。

このオレンジ矢印の力が、いわゆるすり足です。

この時点におけるすり足の目的は、デッキの回転を相殺することにあります。

余計な動きを取り除くことでデッキを安定させることができます。

そのため、すり足は上や下に力を加えることなく、オレンジ矢印の方向へのみ力を加えるべきなのです。

このとき同時にデッキが上へ浮き上がってくるので、浮き上がってくるデッキと同じスピードですり足を上にあげつつ、デッキの上昇を邪魔しないようにデッキに対して右方向のみに力を加える必要があります

 

するとこのように上へ向かう動きのみが残り、真上に上がっていきます。

上方向への動きは重力によって少しずつ弱くなっていきます。

 

デッキをオーリーの頂点で平行にするには、デッキが上がりきる前にオレンジ方向へ力を加える必要があります。

 

するとこのように徐々にデッキが平行へ近づいてきます。

傾いたデッキをすり足で押して傾きを矯正するイメージですね。

これがすり足の2つ目の働きです

このときのすり足の目的はデッキを平行にすることにあります。

右方向のみに力を加えることで重心が上に上がる動きを邪魔することなくデッキの傾きを調整することができます。

このすり足をしなければテールが下がったままなので、低いオーリーになってしまいます。

逆に前にすり足を突き出すだけで高さのあるオーリーになります。テールを強く弾くだけでデッキの”重心”を上げることはできますから、あとはすり足を少し前に突き出してあげるとテールが上がり高いオーリーになります。

このときも下向きの力を加えてデッキの上昇を邪魔しないよう注意しなければなりません。

よくハウツーで足をすり上げるように言われると思いますが、それはおそらく足をすり上げる動作がちょうどデッキに対して余計な力を加えることなく前方のみに力を伝える動きになっているからだと思います。すり上げる動作によってデッキを上にあげるわけではありません。

 

以上がうまくいくと真上でデッキが平行になります。

平行になった時点で両足でデッキを受け止め、デッキの動きを止めます。

あとは自然に足を下ろし、両輪で着地すればオーリーの完成です。

原理を理解したうえで動画を確認

こちらの動画は非常に分かりやすいと思います。

より前につき出した指しオーリーなどもありますが、最も基本的なオーリーです。

今回説明したオーリーの原理にきれいにのっとった足の動きをしていることが分かると思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回説明したオーリーの原理を意識することで、より効率的にオーリーを習得することができると思います。

デッキの動きや力を加える部分が明確になることで、体をどのように動かすべきなのかやオーリーのすり足の意味などが見えてくるはずです。

例えば、高さを出すためには、上方向への動きを最も大きくするためにテールを強く弾かなければいけないということや、下方向へ力がかかることを極力避けなければいけない(足でデッキをおさえてはいけない)ということが分かると思います。

オーリーができるようになりたいと願う人に少しでも参考になれば幸いです。